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【読感】「嫌われる勇気」を読んでみた

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 この本が終始一貫して説いていることは、
「人生を変えるのは自分自身であり、それは今すぐ始めれる」ということです。

 このブログは、pythonを使った統計的なことを主に書いてきましたが、読書が趣味でもあるので読んだ感想をまとめるメモ代わりとしても使っていきたいと思います。興味のない方は画面を即閉じしてください。ただ、自分が書きたいことを書いてみようと言うのもまさしく「嫌われる勇気」の実践でもあります。

 人生について語る哲学的な本といえば、偉人が語ってきたことを小難しく解説したり、自分自身がやっている行動100選だったりが多いですが、読んでいてもよい睡眠促進剤になっている事や一つ一つのよい行動を読んでいるうちに何も覚えていないという経験が多々あります。

 しかしながら、この本でのメーセージは一貫しており、伝え方も的確です。なので、読んでいるうちに感化され、実践してみようという気持ちになりました。

二人の議論による主題の炙り出し

 内容についての感想を述べる前に、この本の一つの特徴である対話形式での伝え方に触れます。この本では、最後まで哲人と青年の二人の対話によって人生を変えるための考え方について語られていきます。この二人の登場人物のスタンスは明確であり、青年は常にネガティブな考え方で哲人に主張の矛盾を認めさせることに躍起で、それに対し哲人は、アドラー心理学と様々な具体列で青年の考え方を変えていきます。

 青年は不遇な生い立ちが今の何も特徴がない自分の生活を生み出し、そのせいで自分は変われないという思考に基づいて、哲人の主張をなかなか受け入れられず、哲人が唱えるアドラー心理学に様々な疑問を呈していきます。それを読んでいる私も原因論的な考えた方に慣れ親しんでいるため、最初は青年の主張も一理あるのではないかと思ってしまいます。

 しかし、哲人は青年の疑問に対して一つ一つ丁寧にアドラー心理学で唱えていることを持ち出し、青年の考え方を変えていきます。青年の考え方が変わっていくたびに読者の私も感化されていきました。そして、最終章では何も自分では変えらえれないと思いこんでいた青年が、人生を自分自身で変えようと哲人のもとを去っていきます。この青年の成長を通して私の考え方も大きく変わっていった気がします。一見とっつきにくい哲学や心理学が対話形式による具体例によって理解しやすかったのだと思います。

変えるべきなのは考え方

 この本では、アドラーが唱えた心理学の根底にある目的論的な考え方をフロイトの原因論的な考え方と比較することで、原因論が変われない自分を生み出していること、目的論的な考え方をすることで人生を変えられるようになることを唱えていきます。原因論では過去に縛れらた結果、自分自身は変わらないとしますが、目的論では、変えたくない自分を肯定するために変えたなくても良くなるための過去を持ち出していると考えます。つまり、人生を変えたければ過去を持ち出してうだうだ言うことはやめて、変わるために何をすべきかが大事であり、その時に過去がどうだったかは一切関係がなく、今自分自身がどうするか次第であると。
 
 そして、自分自身を変えるためには、第一に現状の自分の嘘偽りのない姿を受け入れる必要があります。自分の受け入れたくない姿を受け入れることで、どうすべきかがしっかり見えてきます。今まで避けてきた自分自身を受け入れるには勇気がいります。更に、自分自信しか自分の人生を歩まないのだから、他者の眼ばかりを気にして他者の言いなりにならず、自分のしたいことをするために他者に嫌われる勇気を持つことも大事であると唱えています。ここでも語らえるのは、勇気です。アドラー心理学は勇気づけの学問と言われるように未来に向けて勇気を持つことを大事とし、勇気を持てるような考え方に合理的な根拠をもたせてくれる学問であります。

 最終章では、人生の嘘について語られます。そして、原因論に凝り固まって変われなかった青年が大きく前進していきます。気になった方は、ぜひご一読ください。

嫌われる勇気
著者:岸見一郎、古賀史建